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谷元工務店 二代目社長物語

  • 序章 家を継ぐつもり…。しかし…。
  • 二章 父に弟子入り
  • 三章 困難な毎日
  • 四章 転機、そして二代目誕生
  • 終章 そして、今

目次

  • 谷元工務店「二代目社長物語」 序章 家を継ぐつもり…。しかし…。
  • 谷元工務店「二代目社長物語」 二章 父に弟子入り
  • 谷元工務店「二代目社長物語」 三章 困難な毎日
  • 谷元工務店「二代目社長物語」 四章 転機、そして二代目誕生
  • 谷元工務店「二代目社長物語」 終章 そして、今

「序章」家を継ぐつもり…。しかし…。

いつも頭の片隅にあった、「家業を継ぐ者」ということ。

一人息子という立場ですので、周囲から、「工務店の後継者」と思われてきたと思いますし、私もいつの頃からか、「家業は継がなあかんものやろなぁ」と漠然と思っていました。

この仕事は、中学か高校を卒業したらすぐに修行を始める人も多いのですが、当時はまだそこまでの覚悟もなく、普通に大学に進学し、よくある大学生のパターンに同じくギターに夢中になり、バンド活動に熱中していました。

ただ、専攻科目は土木関係を選びました。本当は建築を学びたいと思っていたのですが、残念ながら進学先の大学には建築科が無かったんです。ただ、ゆくゆくは父の後を継がないといけないという思いから、建築に少しでも近いところに行っておこうと思って、土木、というところを自然と選んでいたように思います。

大手不動産会社に就職。でも将来への修行のつもりだったんです。

卒業後、周囲の思惑や期待を見事に裏切って大手不動産会社へ就職したんです。土木関係を専攻して、不動産会社に就職するのはめずらしいことで、大学の教授にも怒られるし、父にも、「何を考えてるんや?」って思われていたと思います。けれど父は私の就職先に関して一言も言いませんでした。

私の中ではその当時も、「家業を継ぐ者」という意識はあって、「住宅を扱う職業」という、少しでも家業に近いところに就職したいという意識はあったと思います。

  • 「二章」父に弟子入り
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