店舗は父が施工させていただきましたけど、ご自宅の新築は私がやらせていただいて。よくそのまま引き継いでくれはったなあって、すごくありがたいです。
お父さんがすごく好印象やったんで、そりゃ息子さんも「これは絶対間違いない!」って思って。提案力というか、ほんまその通りやった(笑)。
一生懸命考えさせてもらいました。今もまだその時のメモがあります。
そう、何にもわからへんかったしね。大体、一生のうちに何回も建て替える人なんていないんやろし。そう、何の気なしに2人でビール飲んでた時やと思うんやけど、「家を造る時に、ここが一番大事なんや!」って言うてはったの聞いて、また好印象になってね。
ビール飲んで、そんなん言うてましたか。
うん、僕に対しても、「真剣に考えなアカンよ!」って言われたような気がして。あの瞬間だけは背筋がピンと伸びて、真剣に考えて、イメージしてね。それを谷元さんに伝えると何個か絞ってくれはるし。
目先のことだけと違って、ちょっと先のことまで見据えて間取りやら考えさせてもらいました。
建て替えって、テレビの『ビフォー・アフター』のイメージがみんなあると思うんよね。あのイメージは払拭しないと。何ヶ月もかかる工事をわずか1時間の放送で終わるって、派手やけど、この人が何十年も住むって考えた時に、果たしてあれでええのかなと。見てくればっかりやなくて使い勝手を含めた部分での谷元さんの提案は「確かにそうやな」と感じました。
見てくれは『ビフォー・アフター』のあの世界でいいですけど、使い勝手の部分は『ここはこうした方が。ああした方が。」って、よくよく考えんとなりませんし。
それは建ってみて、住んでみて、「あ、なるほどな。」って感じてる。やっぱり良く考えてもらってる。それはすごく思った。