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2017年09月13日
キッチン・リビング&浴室洗面室大改装6
- カテゴリー:
- 工事紹介
みなさんこんにちは。
その前に、秋の台風が急カーブで本州直撃の予報、しかも!!!
三連休まるっぽ雨マーク・・・。
幸いうちファミリーは、キャンプもレジャーも予定入れてなかったから、
家でおとなしくしてるかって感じですが、
一年前とか、半年前からキャンプ場や、ホテル・旅館なんかを予約して、
レジャーを楽しみにしている片は、なんとか台風にそれてくれと願うしかないですねえ。
(↑どことなく他人事的発言・・・、失礼します。)
さて、シリーズ6まできました、工事紹介。
今回は、こちらの現場の最大の悩みどころ、こだわりどころの作業を紹介していきます。
まずは今回は、ビフォ~・アフタ~画像を同時にお見せいたします。
できるだけ天井まで大きく、建具を開くと隣の和室と連続した部屋のように使いたい、
また、和室とリビングを自然な形でつなげたい(私・大工さんの思いも含まれます)ということで、
こ~んな間仕切り戸になりました。
4枚引き違い建具があった改装前(建具2枚は取り外してありました。)
ビフォ~↓
アフタ~↓
一枚の建具自体は、とても大きくなってしまいましたが
吊戸式の金物を使いましたので、
比較的軽く開け閉めしていただけるように配慮しました。
3枚とも開くと、戸袋に建具が納まり、
目いっぱい開口を取ることができました。
では、その建具を設置するまでの作業を紹介していきましょう。
既存の和室も立派な和室で、竿縁天井から、長押、鴨居ときれいで丁寧な仕事がしてありましたので、
この和室と連続感を持たせて、不自然さを出さないように納めるのがとても大変でした。
まず、一枚の建具がかなりの重量になり吊り下げ式で天井にすべての荷がかかるので、
下地もそれに絶えうる強度で施工していきます。
そして、事前に加工した要の無目枠と柱を取り付けます。
反対側からも見てみましょう
既存の長押とあたらしい方立の接合部分、
隙間なくぴっちりいってないとあかん部分。
無目枠を取り付けるのも、長さが長いのと、
三方とも化粧になっているので、
どこからも釘やビスが打てないんで、
手と道具が辛うじて入る天井の隙間から、
見えないようにビスを打って吊り下げてあります。
さらに、逆側は、袖壁ができるので、
柱をたてて、長押も回って、
さらに難易度が高いぶぶんです。
↓
この長押の取付、無目枠の取付に
全神経を尖らせて、谷元工務店の
棟梁が納めてくれました!!
さらに、ここから、吊戸のレールを仕込む為の
鴨居も取り付けていきます。
これも、既製品ではサイズも仕様もうまくいかなかったので、一から手作りです。
造り付け建具・枠ってことですね。
この鴨居もレール巾をきっちり持っていけるように、
しかも、3連引き戸にしたので、鴨居の巾も
むちゃ広いので、トガの無垢材で加工したのですが、
特殊な寸法になると、価格も跳ね上がるので、
棟梁に工夫をしてらって、パーツを分けて
取り付けることに。
まず、これで二つのパーツが取り付けられてます。
それに、レールも同時に仕込みながら
レールの間のパーツを取り付け、
最後に鴨居の前面を取り付けすると、
どこから見ても一本の材料から
加工したようにしか見えませんね。
これも、レールの巾や加工したそれぞれの
パーツ、一つ一つが寸分の狂いなく加工されて
取り付けられないと、縦の枠の寸法や、
建具と建具の隙間に影響したり
狂いが生じてきてしまうので、
この部分も全く気が抜けません。
万力で圧着していきます。
なにも、説明はいりませんね。
お部屋の取り合い、ものすごく自然に、和室とリビングが繋がりました。
ただ、部屋と部屋を繋げるだけ、なのですが、
和室、洋室、天井の高さ、建具のサイズ、デザイン、建具金物の大きさ、種類、用途・・・・・。
いろんなものが、複雑に絡み合い、難しくしているのですが、
それを計算し、足して引いて掛けて割って、余りのないきれいな数字にするとでも言いましょうか、
シンプルに納める事ができました。
棟梁に頼りっきりでしたが、また一つ勉強になりました。
お施主様も、とても喜んで頂いてますよ。
もう一枚、工事完成画像を先取り!
こんな感じで、キッチン、隣の出入り口ドアとデザイン・カラーを合わせて~。
全景は、完成のコーナーにて紹介いたしますね。