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2015年07月07日
縁の下の力持ち!!
- カテゴリー:
- 家を建てる基礎知識
今日は七夕だというのに、外は雨が降っており、
夜は天の川が拝めそうにありませんね。
牽牛と織姫は出会えるのでありましょうか?
本日 珍しく私は、現場を職人に任せて
この時間に事務所にいております。(15時ごろ)
さてブログの更新をいたしましょうか。
今日の話題は、「縁の下の力持ち」ということで、
見えていないところこそ、重要な役割を担っている物が
たくさんあるってことをご紹介してまいりましょう。
まずは、耐震金物たち
コンクリート基礎からにょきっと出ている鉄の棒
この棒、コンクリートに埋まってて、がっちり固定されています。
ホールダウン金物(引き寄せ金物)用のアンカーボルトであります。
どうやって使うかといいますと、
ふっといネジを使い、柱にホールダウン金物をがっちり固定し、
この鉄の棒(アンカーボルト)とナットを使って締め付けていき、
地震が来た時などに、この柱が、また建物自体が、コンクリート基礎から離脱するのを
防ぐ役目を担っているのです。
しかも闇雲に取り付けているわけではなくて、
構造計算といいまして、
建物にかかる固定荷重・積載荷重・風荷重・地震荷重などにたいして
建物がどのように変形して、どのような応力が発生するかなどを計算し、
必要な箇所に、必要な強度を持っている金物を設置していっております。
そうして、建物自体をがっちり固定して
地震が来た時に備えているのであります。
ほかにも、これ↓ もホールダウン金物ですが、
これは梁と柱を固定している金物です。
土台からだけではなくて、二階・三階等の躯体と柱をしっかり固定する金物もあるんです。
これも、太くて長いビスで強固に固定していきます。
とっても重要な役割を担っているにも関わらず、
ほとんど、日の目を見ない奴たちなのです・・・。
現場が進んでいくと、壁の中に隠れたり、天井の懐に隠れたり。
それから、建物の強度を保っているという点では、
上記のような金物と同じ役割なのですが、
壁自体が、建物の「ねじれ」を防ぐ効果があるものがあります。
それがこれ↓ 「耐力壁」と呼ぶ壁
柱と柱の間に構造用合板を、決められた長さ・太さ・認可品の釘で、
決められた間隔に打ち付けて固定し、
面の力で、ねじれを防ぐ役割を担っています。
で・す・が!
こいつも、最後には石膏ボードが張られ、壁紙(クロス)を貼られてしまい隠れちゃいます...。
とっても強いのに、かわいそうな奴です。
おなじ仲間で、こんなのもあります。こいつは結構有名なやつですが。
これは簡単に言えば、つっかえ棒ですね。本名はご存知の通り、筋交いといいますね。
こいつは昔から存在しますが、当初はこの筋交いも柱頭と柱脚の隅々に差し入れて
長い釘で固定するって方法が主流でしたが、
今は、こちらも金物と併用して、強固に固定する方法で用いられています。
それがこれ↓ 筋交いプレートという代物
こいつで、柱と筋交い自体をカッチリ固定して、
ねじれを防ぐ効果を発揮します。
これらの耐力壁も、構造計算によって必要な箇所を割り出し、
もっとも効果的な箇所に施工していきます。
木の持っている本来の力と、さらに構造計算によって、これらの構造・金物がプラスされ、
強固な建物になっているのです。
そうすることで、この地震大国日本で、
日々の暮らしを、安全なものにし、安心して暮らせるように
隠れたところから、お施主様をしっかり守っているのです。
目立たず、ひっそりと、しかし力強く 支えているのですね。
私みたいな感じですかね・・・。←だれも言ってくれないので、自分で言っちゃった(恥)