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2015年06月03日

建て前の様子 

カテゴリー:
工事紹介
とうとう近畿地方も梅雨入りになりましたね。
この業界は、雨は大敵なのですが
地域・業種によっては、無くてはならない季節なのかもしれませんね。

さて、前回材料を前日に用意した現場ですが、
いよいよ建て前当日となりました。

お日柄もよく、天気も快晴に恵まれ、棟上げ日和となりました。
当日の朝は、とても画像を撮影できる余裕などありませんでした。
私も、大工ではないのですが、大工さんの手元として
右往左往しておりまして、ようやく写真が撮れたのが
すでに二階の床の部分になる、梁が組めた時点でした・・・。

IMG_4305.JPG



































当日は、クレーン車も段取りし、大きな梁や通し柱は、画像にもありますベルトなどをくくり
クレーンで持ち上げて組み上げていきます。

順番としては、管柱を各所に立てていき、
その柱に梁を乗せていくという流れで進んでいきます。
各材には、縦横の通り番号が記してありまして、
縦の通りには「いろはにほへと・・・」が、横の通りには漢数字が打ってありまして、
その番号通りに組んでいくと、組みあがって行くという寸法です。

よくいいます、「いの一番に」=一番最初に という言葉、
知っておられる方も多いとは思いますが、
この建て前の事が例えられています。
「い」の「一番」の箇所に柱を立てるのが、建て前の一番最初の作業の事が多く、
ここから、発生した言葉、建築用語だったんですね。
諸説ありますが、昔の下駄箱や
銭湯の脱衣場のロッカーの番号は「いろは」だったことから
その一番目だと言うこと、に由来するともありますね。

さて、話を戻しまして、
胴差・梁が組めた状態で、それぞれの部材を強固に固定するため
すぐに金物で締めていきます。


IMG_4307.JPG




































通し柱がニョキッと出ていますね。
金物で固定できたら、

IMG_4308.JPG





































すぐに、床材を敷いていきます。
床材の面の力で、建物のねじれ等を防ぐ役割があるのですが、
この時点で床を敷くことで、
二階より上の作業をするのに脚立を立てて作業ができたり、
桁・母屋・束等の材料をその組んだ床の上に仮起きできたり、
安全面も格段に違いますし、作業効率も全く違ってきますので、
現在では、ほとんどの在来工法で、この方法が採用されています。



IMG_4310.JPG




































IMG_4309.JPG




































そして、二階の天井裏になります桁・束・母屋を組んでいきます。
IMG_4315.JPG




































IMG_4319.JPG




































軒桁・小屋梁が組めた状態。

棟木があがるまで、目前となってきました!

がしかし!!

ここでまた、私に余裕がなく・・・
一番大事な所を、写真に撮ることができなかったのであります!
申し訳ございません。

金物の準備や、道具の段取り、現場の整理などなど、
またまた右往左往
しかも右左だけならいいのですが、上にも下にも、上がったり降りたり、
右往左往・上往下往←こんな言葉ないか・・・。

で、ようやく撮影に持ち込んだのが、これ↓
すでに、垂木が並んでる・・・・
母屋も小屋束も、棟木さえも組まれた後。
しかもこの足は誰の足だ?
IMG_4334.JPG



































垂木がずらっと並んだ画像。
ここまできました、屋根の形も出現し、
後は野路板を張れば
ほぼ、予定しておりました工程が完了となります。

IMG_4345.JPG







































IMG_4353.JPG




































野路板に、防水用のアスファルトルーフィングという材料を敷き詰めます。
こうしておきましたら、天気予報で晴で、雨の確立が0%だったとしても
万が一突然の雨が降ってきても、大切なお家が濡れるのが
最小限で済ませられますので、ここまではきちっとしておきます。

IMG_4349.JPG







































無事、棟を上げることができました。

普段の作業と比べますと、特異な緊張感
一連の作業の流れのなかのピリピリ感がなんとも言えませんが、
作業が終わった時の達成感、満足感も一入(ひとしお)。

ただ、達成感に浸っているのもこの夕方まで。
工事作業は、明日も明後日も、完成するまで続きます。
気を引き締めて、作業をすすめて参りたいと思います。



























































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